鮎川いずみさん
私は学生時代に、『水戸黄門』、『大岡越前』を 欠かさずに見ていた時期があった。それぞれ3~4部づつ位は月曜日の夜8時に制覇(視聴)していた。非常に良質な制作で、「おかみ」は絶対的な「善」として描かれており、「印籠」にも憧れたものだった。しかし、知らず知らずのうちに「卒業」してしまった。
もう2度と時代劇を見る事は無いと思っていたが、昨年より、『必殺』シリーズの虜になってしまった。「おかみ」は決して絶対的な「善」としては描かれてはいないのだ。いわゆる、金曜の夜10時、「大人の社会」向けの作品なのだ。
登場人物の中に「なんでも屋の加代」という女性がいるのだが、金に汚く、誰でも同じだが金に執着があり、ケチで、平気でアクビもするし、他人の批判も口にする。一見、女性としては、あまり近付きたくないような「記号」の持ち主なのだが、なぜか、見ているだけでホノボノとし、温かな気持ちにさせてくれるから不思議なのだ。
演ずる鮎川いずみさんの人柄(演技力)なのだろうが、今では大ファンになり、休日は『必殺仕事人(シリーズ)』を3~4話ずつ見て過ごす、「必殺三昧」の生活になってしまった。綺麗な女性なのに、庶民的な方だと思う。時代設定とはいえ、着物が似合う女性は、本当に美しいと思う。そんな加代も登場の初期には「なんでも屋」ではなく、主人公に対して、「中村さん」と呼んでいる。それが、後には「八丁堀」とか「おっさん」と平気で呼ぶようになるのだ。まあ、付き合いが長くなり、気心が知れた(お互いに命懸けなのだから当然だろう。)からなのだろう。長期シリーズなので、キャラクターの成長を見るのも楽しみのひとつに違いない。
鮎川さんは『必殺仕事人』では「主題歌」も3本ほど歌っており、艶のある歌唱力が、お気に入りだ。A面は『必殺』のBGM(CD)に収録されているのだが、さすがに番組で使用されなかったB面は収録されておらず、寂しい限りだ。
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