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ウルトラマンメビウス

第32話「怪獣使いの遺産」、冒頭のBGM(多少、アレンジされてはいるが)を耳にした途端に、リアルタイムで見た『帰ってきたウルトラマン』第32話「怪獣使いと少年」の頃にタイムスリップし、涙が滲みはじめた。子供心に「差別を感じ、あきらかに先週までとは異なるウルトラマン(の内容)」に、衝撃を受けたのだった。

本編の東條昭平監督は、局から一部撮り直しを要請され、その後に干された事実を知ったのは、後年の事。

子供に対して、差別が何故いけない事なのかを答えられない母親。現在も変わらない事実。

「宇宙人だって、ケガをすると痛いよ。」屈託の無い笑顔でハンカチを差し出す女の子。それに続くお友達。ここから涙が途切れる事はなかった(今もパソコンの前で涙腺が緩んでいます)。

園児を指導する立場の先生にさえ、愛情(「怪獣使いの遺産」)が伝わっていない事実を、園長先生はどのように受け止めたのだろうか。現代の様相、そのものである。

1人の警官の軽率な行動(発砲、周囲の人々や学生も含めて)が、数十年を経てからも、街並みを破壊し、人々の心を痛めてしまうのだから、いかに1人の一挙手一投足が大事かという事だ。

メイツ星人ビオの苦渋に満ちた決断が無ければ、悲劇の連鎖は永遠に続く事になっていたはずだ。

35年の歳月を経て、『メビウス』の世界に於いて「続編」が製作されたという事は、当時の作品の周囲の評価が改められた、ひとつの証なのかもしれない。

明年は『ウルトラセブン』生誕40周年だが、「新作のウルトラマン」に於いて、『セブン』第12話「遊星より愛をこめて」の続編に期待したい。

PS   実相寺監督にメガホンを取って頂けないのは、本当に残念でなりません。改めて心よりお悔やみ致します。

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