一枚の写真
ここに一枚のカラー写真がある。父と幼い私、後ろにはカネゴン、ドラコ、キングコングが並んでいる。
『キングコングの逆襲』(同時上映『長編怪獣映画ウルトラマン』)を見に行った時に、劇場(有料)サービスで撮影してもらい、後で送付してもらうシステムだったようで、ネガは手元には無い。カネゴンのキンピカも貴重だが、紫の体色のキングコングも珍しく、特撮関係の出版物でも目にした事は無いかもしれない。劇中のキングコングとも、ゴロー(『ウルトラQ』)とも似か寄らず、単なる類人猿に見えない事もなく、不思議な表情をしているのだ。
フィルム(白黒、カラー)、ポラロイド、デジカメと様々に進化した写真技術。当時のカメラは高級品で(庶民にとっては)、写真代も高かったに違いない。記憶にも皆無な出来事だが、この一枚は、今後益々、特撮好きの私にとって、貴重な存在になるに違いない。今も健在の年老いた父に感謝の念が尽きない「お宝」である。
ちなみに、母が初めて連れて行ってくれた怪獣映画は『海底軍艦』で、怪獣と言っても、ヘビ(龍=マンダ)が一匹しか登場しないので、あまり楽しくなかった記憶がしっかりと残っている。今は、マンダも轟天号もストーリーもBGMも大好きだけですけどね。
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