『ウルトラマン80』
第3次特撮ブームの最中、アニメの『ザ☆ウルトラマン』の後に、やはり「特撮」でと言う事で、『ウルトラマン80』が製作された。
満を持しての登場だったが、露骨な「ウルトラマン先生」に違和感を覚えたものだった。別に、ウルトラマンの世界に、『金八先生』(私は、『ワールドプロレスリング』を視聴していたので、『金八』を見た事が無い。)を見てみたいとは思わなかった。怪獣は人々の、醜い心から生まれるという設定に「特化」(限定)した事によって、自由度が制限されてしまったからだ。初期の「先生編」の内容は、可も無く不可も無くだったが、特撮班の光学処理は『ウルトラマンA』をはるかに凌ぎ、水曜日の夜7時は、きらびやかな時間帯でもあった。
「先生」の設定も、料理の仕方を工夫すれば、見所も多く、人々の心に染み入るような内容が期待出来ただけに残念ではあった。
ウルトラ兄弟、ファミリーも、ズバリそのものではなく、妄想(ウルトラセブン)であったり、イメージ的な(ウルトラの父)メッセージだった。新ウルトラマンとして、ユリアンが登場したのは、唯一の好材料か。だが、母に助けられたタロウ、弟に助けられるレオ以上に、王女に助けられる80に、「強さ」を感じられないのは残念だった。
実は、私の中では、『80』の評価が成されていない。本放送時に全話を視聴、再放送時には、部分的な視聴しか出来ていないからだ。本年の下半期あたりには、DVDが発売されると思うが、今から楽しみ(懐は寒いが)にしているのである。
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