『帰ってきたウルトラマン』の思い出
これは、『帰ってきたウルトラマン』を本放送していた時代の事である。
現在のように、ビデオデッキが家庭に普及していない時代は、「一期一会」の精神で観なければ、いつ始まるか解らない「再放送」まで、その回を観ることが出来なかった。
そんな時代に、スーパーマーケットの店頭には、ガチャガチャの横に置かれていた1台の機械があった。20円(だったと思う)を入れると、1分間位、テレビの映像が流れるのだ。音声は無かったように思うが、両眼を覗き窓にくっ付けて楽しむのだ。残念なのは、これからウルトラマンが登場し怪獣と戦うという時に、時間切れになってしまう事。お小遣いの少ない当時は、「死活問題」(なんのこっちゃ?)だった。それからは、お金を投入する前に、薄暗い覗き窓から、現在の場面を確認してから利用するようになった。(現在でも、ガシャポンのダブリを最小限に抑えるために、横から覗き、次に何が出てくるのかを見極めようとする生活の知恵!?)
映像で印象に残っているのは、第3話「恐怖の怪獣魔境」で、加藤隊長の救出に向かう郷隊員が、いよいよ変身という時に時間切れ。今は、DVDで、いつでも好きな時に観られるけど、当時はショックだった。今でも、その事を覚えているのだから。だが、時代の産物は、古き良き時代の思い出でもある。
余談だけど、当時は駄菓子屋で、怪獣のブロマイドを売っていた。1枚、10円とか20円で。最後に買った人は、束ねてある台紙(表紙には1枚、見本用のブロマイドが貼り付けてある。)も貰えるので、皆、結構狙っていた。だけど、小学校高学年とか中学生は、一冊まるごと束で買っていったので、「夢」が打ち砕かれる事も多々あった。当時から「大人買い」は存在していたのだ。
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