モスラ対ゴジラ
リバイバル映画のお祭り「ゴジラ1983」では10本の「東宝特撮映画」が上映され、平成ゴジラシリーズの起爆材となった。
その中の一本、初見で涙したのが『モスラ対ゴジラ』であった。当時は情報や知識も少なく、モスラは蛾の怪獣で、キングギドラに比べると格好が悪い。その程度の認識しかなく、あまり期待はしていなかった。だが、中西純子(星由里子さん)が、インファント島で原住民に、ゴジラから日本を守ってくれるように涙ながらに訴える場面では落涙してしまい、以後の「ゴジラ映画」の見方を再認識させられた作品となった。
さらに卵を守った親(成虫)モスラの自己犠牲愛、新たな2つの生命(双子の幼虫)の誕生の神秘と、受け継がれ行く命の尊さを、ビジュアルでダイレクトに受け止められたのだった。
『モスラ』(平成3部作の第1作)では、親モスラが幼虫の眼前で、海に沈んでいく場面があったが、ここでも「愛情」、「親子の絆」等が見事に描写されていた。LD化された際には早速購入したのだが、やはり感動の涙を抑える事が出来なかった。
テレビ番組は、視聴率至上主義の制作体制で、「テーマ」無きドラマ作品が乱発される(せざるおえない)のが現状である。人間ドラマでありながら、生命の尊さが描かれない、描き切れないのは残念でならない。
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モスラ対ゴジラ宝田明 本多猪四郎 星由里子 東宝 2003-04-25 マッハ3の巨蛾か!ミサイル重戦車のゴジラか! 空・海・陸を揺がす世紀の激斗、いま決戦! 世界的なスター怪物"キングコング"と...... [続きを読む]
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