ウルトラマンメビウス 第46話
「不死身のグローザム」
低温が苦手なウルトラマンにとっては、やはりグローザムは天敵だ。メビウスは氷漬けになり、「ミライ君、ミライ君、返事をして。死んでなんかないって。」とコノミがうなだれメガネを落とす。それを拾い上げるダン。無駄の無い見事な流れだ。『レオ』の最終回以降、テレビシリーズとして、あらためて生存(セブン=ダン)が明示された大切な場面だ。もちろん、修復されたウルトラアイも含めて。
「かつてのウルトラマン達(ここは、ウルトラの兄弟達、もしくはウルトラの戦士達の方が、表現的には良かったような気もするが・・・)も強敵に破れる事があった。」は当事者、救ってもらった側の重みがあるセリフだ。互いにメビウス、ミライとの関係性を隠したまま心を通わせる2人の宇宙人(M78星雲人と地球人)。ダンの「あきらめてはいけない。」との励ましが、メビウスと地球の危機を救う事へと繋がっていくのだ。
「メテオール・マグネリューム・メディカライザー」とのネーミングも「昭和的」で良いですね。
「人間であろうと宇宙人であろうと、君を君として認めてくれた仲間達」は、かつてダン自身がアンヌから貰った言葉にほかならない。勿論、ラストの「仲間達を大切にな。俺が受けた悲しい思いだけは、君に味あわせたくはない。」へと繋がっていくのである。
今回は特に女性が頼もしい。「プライド・オブ・ガールズ」に委ねられた地球の未来。セブン登場時の主題歌の前奏はオリジナルのようだったが、やはり、それに越した事はない。権利の関係で歌詞までは無理なのでしょうね。
ダム周辺の緑の樹木が、セブンには良く似合う。『セブン』初期の決闘の場や、有名なスチールが脳裏にこびりついているからなのだろう。エメリウムメム光線+メビウムシュートは、「平成のウルトラ兄弟合体光線」と呼べなくもない。コノミの勇気による仕上げにより、グローザムは不死身ではなくなり消滅してしまったが、ラストに彼女が感じたのは一体何だったのか。前回のラストで、ジョージが感じたのは、新マンの存在感だと思っていたが、もしかしたら、今回のコノミと同様にウルトラ兄弟の存在ではなく、エンペラ星人なのだろうか。
また、かつてサコミズ隊長がタケナカ最高総議長から託されたカードの行く末も気になるところだ。
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