『ウルトラセブン 超完結編 2002』 8
その御主人の苦悩を、「AI」を持つが故に同苦してしまうのま、カプセル怪獣の中でも、ウインダムだけであったのだ。セブンも、その事を知ってか知らずか、無言のまま彼を見つめていた。いったい、どれ位の時間が過ぎたのであろうか。2人は、言葉を交わす事は無かった。
やがてセブンは、メタル星を後にするのであった。両手を肘先から上にあげ、哀しげな音声を発しているウインダム。当然の事ではあるが、セブンが立ち寄った事は、M78星雲「光の国」には感知されているに違いない。長居は無用というわけだ。ウインダムの目には、光輝く透明の液体が溢れ、やがて、それは「しずく」となって流れ落ちた。セブンと共に地球に滞在したがために、「AI」に芽生えた感情の表れなのかもしれなかった。
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