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『ウルトラセブン 超完結編 2002 』 15

「ウルトラ警備隊」への復帰、もしくは、新しく誕生した「TAC」へ入隊していたかもしれないからだ。宇宙パトロール隊「MAC」は、まだ結成されておらず、レオとの出会いも無かったのかもしれない。しかし、この思いは、ゾフィーの胸中だけに収められてしまった。

ここは、「セブン上司」のプライベートルーム。数多の後輩を指導し、その育成に全てを注ぎこんだ彼であったが、今は前線を離れていた。そう、セブンが、3度目の地球への長期滞在を決めた後の事であった。再度、ウルトラ警備隊と接触し、カザモリ隊員に乗り移った頃である。

宇宙の平和を守るために、その任務をまっとうしてきたセブン上司は、なぜセブンがそれほどまでに地球を、地球人を愛してしまったのかを知りたいと思っていた。様々な条件が重なり、タイミングの良さも手伝って「恒点観測」の総指揮官としての任を、後継者にバトンタッチしていた。

多くの後輩を育成してきた彼であったが、中でもセブンの事は、強く印象に残っていた。彼を恒点観測員340号として送り出した時に、既に彼を自分の後継者として考えていたからだ。しかし、侵略者に狙われている地球を守るために、長期滞在を余儀なくされた340号が、自分の計算外であり、自らのライフプランの軌道修正になってしまったからである。

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