『ウルトラセブン 超完結編 2002』 23
この光景を目の当たりにした多くの地球人には、裏切り者として、一部で報じられていたセブンが、久しぶりに地球にやって来た80によって、葬られてしまったと思われてしまった。
大宇宙の彼方には、メフィラス星人の不気味な笑い声が響きわたっていた。だが、その笑い声を聞いた者は、誰一人としていなかった。
翌日、中学校の教室で黒板に書かれた「一所懸命」の文字を見つけた生徒達は、矢的先生がウルトラの星の戦士である事を知った。同時に、「一所懸命」と「byウルトラマン80」の間に書かれていた「本物のセブンは、いつも地球を見守っている」との文字を見つめていた。
そう、80はニセモノのセブンとの戦いを終えた後、最後の別れを告げるために、再び教室に戻っていた。名残惜しさを抑えつつ、一筆したためたのであった。セブンの無実を晴らさなければ、何のために「最後の変身」をしたのか意味がなくなってしまうからだ。こうして80は地球を後にしたのであった。
やがて、このエピソードは世間の「噂話」として、フルハシ参謀の耳にも届いていた。
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