『スペクトルマン DVD(C・C・BOX)』
第2次怪獣ブームの尖兵的作品。現在、第39話まで視聴し、とにかく楽しめるのだが、子供の頃は、「良く辛抱して見ていたな。」というのが、率直な感想だ。
当初は『宇宙猿人ゴリ』のタイトルでスタートしたのだが、対象年齢を高めにしていたのだろうか、ラーの目を通しての地球人の姿や、アングラ的な表現、怪獣も設定とおりに公害モチーフで、スカッとした爽快感とは無縁なのだ。
『宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン』に改題されてからも同様の展開は続いていたようだが、やはり特撮監督として矢島信男氏が参加した第27話から、怪獣番組としての面目を保ち始めたのではなかろうか。本作には、一般市民の「あっ、スペクトルマンだ。」との表現が多々見うけられるが、最近の特撮番組では、閉鎖空間での展開が多く(「ウルトラ」を除く)、このような「あっ、○○だ。」というヒーロー名の呼称も少なくなったようだ。
セリフひとつとっても、現在では禁止されている言葉も多く、第36話からの新エンディング「ネヴィラの星」の冒頭には「スペクトルマン、怪獣を殺せ」のネヴィラの指令が入っており、当時は何とも思っていなかったが、昨今では、やはり厳しい表現だ。
注目は、2代目公害G面の立花みね子を演じた親桜子さんだろう。とにかく、かわいいのだ。第17話、第18話でのエピソードを経てのレギュラー入りで、第25話では黒のワンピースの水着を披露している。出動に際し、下に着ていたのだろうか。さらに、オープニングではアイドル顔負けのキュートな笑顔で、カットインされている。ちなみに、急遽の出演となった3代目(怪獣)女G面を演じた後藤留美さんは、エンディングのテロップのみという可愛そうな扱いなのだ。
親桜子さんだが、スチールも少ないようで残念だ。「ピー・プロ70’Sヒーロー列伝①スペクトルマン」では、数枚掲載されているが、カラーは1枚だけですね。「テレビマガジン特別編集 巨大ヒーロー大全集」にも彼女は掲載されていない。
ピー・プロダクション設立50周年の2010年には、新作の『スペクトルマン』にも期待したいですね。
« ハイパーホビー | トップページ | 仮面ライダー電王 第25話 »
「特撮」カテゴリの記事
- Deuil et douleur(2023.07.23)
- ゴジラ1984(2018.01.18)
- 帰ってきたアイゼンボーグ(2018.01.17)
- ウルトラ怪獣シリーズ 66 ガマクジラ(2015.09.05)
- 兄弟拳バイクロッサー 第1話(2015.01.10)
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 『スペクトルマン DVD(C・C・BOX)』:
» DVDバックアップソフト [DVDバックアップソフト]
DVDバックアップソフトについて説明しています。 [続きを読む]
» 「ハリー・ポッター」最終巻がウィニーで流出!魔王のアルテマで地球爆破!? [「ハリー・ポッター」最終巻がウィニーで流出!独占公開中!]
「ハリー・ポッター」最終巻がウィニーで流出!魔王のアルテマで地球爆破!? 全世... [続きを読む]
» 夏本番 夏のファッションについて [水着と浴衣 夏のファッション]
夏本番!夏といえば浴衣・水着 いろんな角度からの情報を集めて見ました [続きを読む]
» ラコステ(LACOSTE)を買いたい方はここから!! [ラコステ(LACOSTE)を買いたい方はここから!!]
ラコステ(LACOSTE)を買いたい方の為のサイトです。
少しでもお役に立てたら良いと思います。 [続きを読む]
コメント