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『ウルトラセブン 超完結編  2002』 56

ゲンは驚きの表情を隠せない。

「まさか、この地球でセブンに制裁を加えるのか・・・。これが、宇宙の掟なのか、いや、そんな筈は・・・。」

兄弟の救出に来たものと信じていた地球の人々も、何か解せない表情を浮かべ始めていた。

Aは、セブンを後ろから羽交い絞めのようにして、無理矢理に引きずり起こす。その正面にはゾフィーが、Z光線の構えに入ろうとしている。その両手から放たれた光線が、無抵抗のセブンに照射される。息も絶え絶えのセブン。そして、新マンに対しても。

このような、残虐な行為が延々と続けられる。

アルゴリズムたいそう

『ビタゴラスイッチ』の中で、「いつもここから」が披露しているのが「アルゴリズムたいそう」。なぜか、見入ってしまうのだ。

色々な人々が、彼らと行進するのだが、私は忍者との競演が好きだった。同じ格好をした無表情の彼らが次々に後に続き、行進を繰り広げるのだ。初めて見たのがこの回だったので、余計に印象に残っているのかもしれない。後に共演者のバリエーションを知った際には、ストロングマシンの無限増殖に期待したりもしたものだ。

「読売巨人軍」の選手が登場していた事もあったが、少し照れくさそうにしている姿が、妙に可愛らしかったりもした。これからも、「おしりかじり虫」と共に注目だ。

惑星大戦争

1977年に製作された、昭和の東宝特撮映画『惑星大戦争』。DVDを店頭で見つけゲット。勿論、初見だ。

時代設定は、1988年の「秋」。細かい季節の設定だ。金星を拠点に攻めてきた「大魔艦」を迎え打ち、「轟天」が出撃。地球の危機を救うのだが、群衆が逃げ惑うシーンが無い為、危機感が薄いのは残念。

宮内洋、沖雅也、森田健作、3人の揃い踏みは「必殺シリーズ」の仕事師たちで、今見るとゾクゾクするものがある。オープニングのテロップで「森田健作(松竹)」とあるのだが、「五社協定」の時代だったのだろうか。

浅野ゆう子は敵に捕らわれた際に、大人の事情?により、黒い帽子とサングラスをかけ「フォー」と言い出しそうな格好を強いられている。彼女を拉致している怪物は、チューバッカに黄色い2本の角が生えたデザインなのだが、着ぐるみは、イマイチだ。

ラストは「轟天」の先端のドリル部分が分離して、「大魔艦」に突っ込み自爆。「轟天」を開発途中で中止したのは、同時に「爆弾」をも開発してしまった為。その自責の念にかられ、浅野ゆう子の父親役の池部良が「艦長」として、また「開発者」としての行動だった。

円谷英二、本多猪四郎、伊福部昭が携わっていないので、見る側としては少々不安だったのだが、特撮場面は、シネスコの構図を見事に生かし、迫力満点。現在制作された、と言われても納得出来るほどだ。昨今のCGなど必要無いとも思えてしまう。ピアノ線やホリゾントの境い目も、手作りの「暖かみ」を感じる昨今でもある。また、大画面(劇場)で見たいと思える作品だった。

予断だが、『STAR WARS』が国内で公開される際には、邦題として『惑星戦争』というタイトルで、雑誌に先行告知もあったように記憶しているのだが・・。

『ウルトラセブン 超完結編  2002』 55

倒れ伏したままのセブンと新マン。足取りも重く、両手で身体を支えながら膝まづくタロウ。そして、等身大のままブロンズ像にされたままの初代マン。まるで、ウルトラ戦士の墓場のようである。

その時、天空から2つの物体が飛来した。瓦礫の山から、人々が希望の表情を浮かべる。幼い兄弟が叫んだ。

「あっ、ゾフィーとAだ。」

その声につられるように、周囲の人々が、その方角を見つめる。2人のウルトラ戦士はタロウを見つけ、一瞬、驚いた表情を見せた。そして、横たわるセブンと新マンの元へと近寄る。何を思うのか、制裁を加えようとしているのだろうか。セブンが宇宙の秩序を乱した者として、お尋ね者になっている事は、地球人の間では「噂」の域を出てはいなかったが・・・。

獣拳戦隊 ゲキレンジャー 修行その30

「恐竜屋のカレーでいい?」何気ない幸子の言葉に、『アバレンジャー』との世界観の繋がりを感じる。年度末恒例の「新戦隊VS旧戦隊」への布石も兼ねているのだろうか。久津幸子役の井端珠里ちゃんは、声優の経験もあるが、魅力的な声ですね。

チョウダの再登場。は、前回のゲキチョッパーとの絡みの無かった事を上手く生かした展開でお見事。ゲキチョッパーは、ゲキレンの中でも色のネーミングではないので、違和感を感じてしまいますが、時と共に解決するのでしょう。

理央様への愛のために、己のスタンスを崩して卑怯な戦法を繰り出し始めるメレ。ある意味で恐い。そして、操獣刀はいよいよ彼女に強奪され、理央の元へ。敵(臨獣殿)の親分でありながら、マクの登場により、若さゆえの面目丸潰れの理央。彼のパワーアップを兼ねた復活に期待がかかる。いざ、獣源郷へ。

相手の望む?姿に次々と変わるロンのスタンスと、目的も気になります。相当の策士のようだが・・・。

仮面ライダー電王 第34話

本作の対象年齢は「3才~6才」との事だが、「記憶」と「時間」云々が理解出来るのかな?

今週も、コハナが登場。このまま、コハナでも物語に影響が無いのでは?と、周囲(制作スタッフ、ファン)が感じ始めたら、ヤバイかも・・・。

白鳥百合子さんは体調不良。身体の事は、本人にしか解らないので、本当に辛いのは御本人。でも、頑張ってのブログ更新には頭が下がりますね。

『ウルトラセブン 超完結編  2002』 54

なんと、ナックル星人の後頭部に、ウルトラホーク2号が突き刺さっていた。2号の先端部は、顔面を突き抜けていた。操縦者は、カジ参謀。人間を守るために、方法論の違いからセブンと対立した人物だ。彼は、コクピットで満足気な笑みを浮かべていた。

「ウルトラセブン、これで、勘弁してくれよな。」

ホーク2号は、ナックル星人の上半身諸共、凄まじい大爆発を起こしてしまった。高性能爆弾を積んでいたのだろう。自爆覚悟の、捨て身の攻撃だった。

「ばかやろう、死に急ぐヤツがあるか・・・。」

フルハシの頬を、涙がつたう。

『ウルトラセブン 超完結編  2002』 53

その、優しく尊敬すべき兄が、無残な姿になろうとしている。しかも、大宇宙では、無実であろう罪を被ったまま・・・。

背後から忍びよるメカブラックキング。戦法は、ただひとつ。戦いの一部始終を見ていたタロウは、短期決戦の勝負に出た。タロウの身体が、炎に包まれる。レオ兄弟が脱出の際に傷つけた、わずかな隙間。そこをめがけて、タロウはメカブラックキングにしがみ付く。と同時に、両者が大爆発を起こし、吹っ飛んでしまった。かつて、タロウが地球上では、カタン星人を相手に1度しか試みた事がない「ウルトラダイナマイト」だ。

やがて、タロウの身体は再生を始めた。しかし、エネルギーの消耗は激しく、カラータイマー音が、けたたましく鳴り響いていた。自慢のメカブラックキングを破壊され、怒り心頭のナックル星人。残虐な本能を剥き出し、タロウに覆いかぶさり顔面を殴り続ける。タロウまでもが、もはや、これまでと思った瞬間だった。

『ウルトラセブン 超完結編 2002 』 52

何年ぶりであろうか、ウルトラの母が夢の中に出てきた。優しく微笑みかけると、「あなた自身が希望の光の集まりなのです。」と言い残し、スーっと消えてしまった。夢ではあるが、一瞬の出来事のようでもあった。

よろめくセブンの元に駆け寄るタロウ。

「久しぶりだな、タロウ。元気そうじゃないか。」

自分が傷つきながらも、兄さんは語りかけてくれる。曲がりなりにも、タロウが一定の期間、地球の平和を守る事ができたのも、5人の兄の存在が大きかった。その中でも、まだウルトラの戦士としては未熟であった彼を、特に可愛がってくれたのがセブンであった。

思えば、タロウが滞在中の地球に、最初にやって来た兄弟がセブンである。共に、キングトータスの親子をM78星雲に運んでくれた事のだ。ウルトラの母と別れ、長期に渡るであろう地球での滞在に、不安を抱きつつあったタロウが、良い意味での孤独感を払拭できたのも、それからであった。

雑誌愛読月間 図書カード

毎年、夏の恒例となっている「雑誌愛読月間」の図書カードの懸賞に当選。これまでも、2回当選(誰だっけ?すぐに使用して廃棄しちゃったんですね。)したが、今年は「ほしのあき」ちゃんのデザインをゲット。比較的、当選しやすいのかとも思ったが、今年は約6万通の応募があったそうだ。何人に当選なのかは忘れてしまったが、ラッキーだったのだろう。

例年は、すぐに使用(額面500円)するのだが、今年はオークションで検索してみる事に。だいたい、800円位が相場みたいですね。デザインが、あきちゃんのワンピースのバストアップなので、ファンの方も、あまり食指をそそられないのかもしれませんが・・・。まあ、放出するつもりもなく、自分で使いますけどね。バブル景気のお宝ブームも過ぎ去ったという事でしょうか。

『ウルトラセブン 超完結編  2002』 51

彼が、「HOSPITAL」のベッドで目を覚ました時には、大事件は終結していた。だが、光太郎は「夢」を見ていた。緑のおばさんの姿で現れたウルトラの母は、光太郎の首にスカーフを巻きつけながら、「光太郎さん、あなたは、いつまでも私の子供です。あなたの力が必要とされる時が、いつの日か訪れるかもしれませんね。」と微笑みを浮かべるのだった。

意識を取り戻した光太郎の首には、新しい真っ白なスカーフが優しく巻かれていた。以来、変身を志す機会は無かったのだが、昨日、光太郎は久々に日本に戻って来ていた。ボクシングジムのトレーナーとして、日本のジムに短期間やって来たのだ。故郷に戻った安心感であろうか、光太郎は一流ホテルのスイートルームのソファーに横になった途端り眠り込んでしまった。

『ウルトラセブン 超完結編  2002』 50

地球が大ピンチに見舞われた時、光太郎は何をしていたのか。彼は、アメリカのボクシングジムで、ボクサーの修行に明け暮れていた。2つの星が激突する影響は、全世界に天変地異を巻き起こしており、メディアを通じて、ウルトラの戦士が骨肉の争いを展開していた事も知っていた。しかし、ウルトラバッジを所有していない彼は、タロウに変身出来るなど思ってもいなかった。

そして、もしタロウが姿を現したりしたら、健一君を裏切る事になるかもしれないとも思っていた。だが、ウルトラの星と地球の存亡に関わる一大事である。タロウの力は必要不可欠のはずだ。

しかし、その時、光太郎は運悪く、天変地異のためにジムの天井が崩れ落ち、数人の仲間と共に、瓦礫の下敷きになり、意識を失ってしまったのだった。

ライフ 最終回

遂に迎えた最終回。新聞のテレビ欄で見たときは、視聴者参加のサバイバルゲームかと思っていたが、原作漫画の実写化(言い方が古い!昭和的!)というか、ドラマ化だった。7月の終わり位から見始めたのだが。結構、面白い。

主役の北乃きいちゃんも、素朴でかわいい。ショートカットだが、最近発売された雑誌にはロングヘアーで掲載されていたので、グラビア撮影は以前に行われていたのだろう。

これまでの歩に対する「いじめ」を目の当たりにする度に、「野郎、汚ねえマネしやがって。」愛海なんか、「仕事人」に依頼してやるぞ、と思ったりもしたものだ。

「土下座しろ。」

愛海は逆ギレ。だが、逆転する、ターゲットが移り変わる「いじめ」の構図。

歩の「成長」と愛海の「改心」の過程を描いた物語。

福田沙紀ちゃんは可愛いですね。仕事の間接的な上司(課長)にそっくりなので、驚きだった。

トレンディドラマ(最近では使われない言葉)以降は、何が「正義」で何が「悪」なのかの境目が薄れ、適当にやっていても何とかなる的な風潮の作劇が多いのは事実だった。だが、本作は久々に、「善悪」を明快に描き出しており、「個人の都合によるワガママ」の「ひずみ」を浮き彫りにもしていた。『帰ってきたウルトラマン』第33話「怪獣使いと少年」のように、教育現場の教材として使用される事があるのだろうか。

原作を読んでいないので何とも言えないが、結末は、「新たな戦い」というか、視聴者に判断を委ねるというか、続編が製作される土壌を残したものでした。

余談だが、番組内で緊迫した場面やオープニングタイトルで流れるBGMが、「海賊ガスパーズ」のテーマ曲に多少似ており、ビリーとガスパーを思い出すのでもありました。初代海賊男は、アントニオ猪木でしたね。

獣拳戦隊 ゲキレンジャー 修行その29

チョウダ「5人揃って、ゴレンジャー」

ゲキイエロー「ゲキレンジャーよ、ゴキブリみたいに言わないで」

ゲキレンジャー、ゲキ、ゴキ、ゴキレンジャー、ゴレンジャーの言葉の流れだろうが、凄い会話・・・。

チョウダは、胸にダチョウの顔がデザインされている。だが、どう見ても白鳥~志村けんさんのコント時の「白鳥の湖」にしか見えないぞ。

操獣刀を取り戻すために「中華街」へと乗り込むケンとレツ。含韻ばあさんとの絡みは面白かったが、単なるドタバタだけに終わらないのも、「戦隊」の底力。

戦争で、家族と家を失った含韻(何と100歳以上!!)とバット・リーの出会いのエピソード。私も含めて、戦争の原体験の無い者にとっても風化させてはならない事実を織り込んでおり、心に響くものがあった。リーは激獣拳に生涯を捧げるめ、一緒にいては不幸にしてしまうのを避けるたに彼女との別れを選んだ。「だが、心だけは一緒にいようと生きてきた。」サブのセミレギュラーキャラがここまで立つのも、ゲキレンの魅力ですね。

仮面ライダー電王 第33話

ゼロノスへの変身、限られた枚数のカード使用の代償。それは、侑斗自身に関する記憶が、人々の中から消えてしまう事だった。だから、愛理さんも、思い出し難くなっていたんだ。

今回も、白鳥百合子さんは登場しない。体調不良だそうだ。沢田さん(満島ひかり)の再登場は、ハナの出演が困難な場合の対策ともとれてしまうが、深読みのしすぎだろうか。今回は、コハナが登場したのだが、時間ものなので、過去と未来を紡げば、不自然さも誤魔化せない事はないのだが。

白鳥百合子さんは休業状態だけど、途中経過はどうであれ、『電王』という作品のエンターティメント性も試されているという事だ。勿論、彼女の一日も早い復帰、彼女自身の活躍にも期待が失せる事はない。

『ウルトラセブン 超完結編  2002』 49

かつて、光太郎が「白鳥家」に居候していた時、父親が船長を勤めるタンカー「日々丸」が、海獣サメクジラに襲われた。当時、少年だった健一は、もう少しタロウが早く駆けつけていれば、父を亡くさずにすんだと、光太郎に噛み付いたのだ。健一の胸中に発芽した、ZATやタロウに対する不信感を拭い去るために、光太郎は自分がタロウである事を告げ、ウルトラバッジを封印し、ウルトラの母に返却したのだ。

こんな、地球の一大事にタロウが姿を現さなかったのは、自分に原因があるのではと、健一は自分を責め続けた。光太郎を思わぬ日は、これまで1日とて無かった。やがて健一は、父と同じ船乗りの道を選んだ。海を渡り歩いていれば、光太郎さんに会えるかもしれない、との思いがあったのも事実だった。

おんな浮世絵 紅之介参る!

ここ最近は、過去の時代劇が数多くDVD化され、店頭を賑わせている。楽しみにしているのは、ディスカウントショップで、全巻のセットものを490円で分売するコーナーだ。新商品が入荷される度にチェックするのだが、商品の性質上、店舗毎に各1枚限りで、注文取り寄せは不可。一期一会の戦い(品定め)の場でもある。

今回は、『おんな浮世絵 紅之介参る!』第9巻をゲット。2話収録で、第18話「闇法師哀れ」には若い頃(今も勿論、お若いが)の鮎川いづみさん(1974年度作品)がゲスト出演されているのだ。『新必殺仕置人』最終回(DVD)を見るつもりであったが、予定を変更。

鮎川さんは菊という姫の役柄だが、目が不自由なため、手術を受けるために主人公の元を訪れる。事情があり、家来を兄と偽り、町人を装っての登場だ。目の手術をする前に、主人公が卵黄の表面の透明の膜に、医療器具を使い挿入するのだが、見ている方が痛みを感じてしまった。勿論、当時は麻酔もなく、手術の場面も同様だった。

術後に物語が展開するので、鮎川さんは目に包帯を巻いた場面が多く、綺麗な御顔を拝見する時間が少ないのが残念だが、その魅力は褪せる事はない。

円谷プロが子会社に

私の大好きな円谷プロダクション」が、「TYO」(映像制作会社)の子会社になる事が発表された。故・円谷英二特技監督が、「円谷特技プロダクション」として創設し、独立系のプロダクションとして、数々の「夢」のある作品を世に送り出してきたのが「円谷プロ」だ。

筆頭は、やはり『ウルトラマン』だろう。『メビウス』に至るまで、制作費用とスタッフの情熱は、採算を度外視しており、だからこそ良質の作品が生まれたわけだが、組織として成り立っていかなければ、苦渋の選択でもあろう。これはまでも、山あり谷ありだったが、以前からのネックでもあった。ファミリー経営に終止符を打ち、組織の継続を優先したのは、社会的な責任を果たす事でもあろう。

以前のファンクラブはアナログ的で、会誌への投稿のお礼として、年会費をはるかに上回る数々のグッズを提供したりもしていた。公式な玩具(ソフビ、食玩、キーホルダー等)や、撮影台本などである。近年、リニューアルされたのだが、こちらは管理されたデジタル的なもので、綺麗な会報ではあるが、計算しつくされており、公式のウエブサイトと同様に、隙間というか、入り込む余地がないように思われる。ちゃんと予算内で収まっているという事でもある。

TBSをキー局とする、毎日放送や中部日本放送と共に制作されてきた平成シリーズだったが、「TYO」が親会社になる事により、これらの放送局や「バンダイ」との関係性にも微妙に変化が生じるのであろうか。つまり、内容そのものに・・・。累積されていた赤字の解消と共に、今まで以上の良質な作品に期待したいですね。

『ウルトラセブン 超完結編  2002』 48

初めて、その姿を見たゲンは「あれが、あれが、ウルトラマンタロウ。僕の前に、セブンの前に地球を守っていたウルトラの兄弟。」と、独り言のように呟いた。

太平洋を航行中の、若き船長が叫んだ。

「光太郎さん!!」

全世界にネット配信されている映像を見つめながら、船長は思わず立ち上がった。彼の左胸には「K・SHIRATORI」とのネームプレートが。

かつて、M78星雲の「ウルトラの星」が、地球に衝突し兼ねない大事件があった。暗黒星人と呼ばれるババルウ星人の謀略により、地球上でウルトラ兄弟(ゾフィー、初代マン、新マン、A)とレオ兄弟(レオ、アストラ)の戦いが繰り広げられたのだ。

しかし、この最大のピンチに、地球に滞在していたはずのウルトラマンタロウが、姿を現さなかったのだ。

白鳥健一は、自分を責めた。

「もしも、もしも僕が、光太郎さんと約束なんかしていなければ・・・。」

獣拳戦隊ゲキレンジャー 修行その28

5人目のゲキレンジャー、隠し玉の加入が吉と出るか凶と出るか。新オープニングを見る限り、吉に決まっているようだが。4人目のバイオレットの加入から日を置かずに5人目とは、いささか急ぎ足のようだ。しかし、半年以上をかけて、3人の成長を描いてからの展開なので、軸がぶれる事はないだろう。

象マスターが、スクラッチの工場長だったとは。

ジャンと5人目の顔合わせはメンチカツ争奪戦。しかも、ゲットとしちゃったよメンチカツ。デコトラで戦場に乗り込んで、変身間際のジャンから・・・。久津ケン、ひっさつけん、必殺拳か。懸賞生活のなすびに見えなくもないのだが。獣源郷から帰ってきた男だ。

一方、獣源郷に向かった理央は結界を前にして、姿を変えつつ語り掛けるロンの思惑に敢えて乗ってみる事に。

メンチカツ争奪戦第2ラウンドを経て、ジャンに認められたケン。いきなりサイブレードをかざしての大掛かりな変身に、バンダイの思惑を感じ取ってしまうのは、大人の悲しい性だ。そのデザインから察するに、武器は鶴がモチーフのようですね。ゲキチョッパー自体はサイのデザインだが、男性が白の戦士なのは、戦隊としては珍しい。

ニワのデザインも素晴らしい。下顎を開けたままのデザインで、胸に密着しているのだ。でも、下駄を履いてますね。

仮面ライダー電王 第32話

侑斗が変身する度に消費している大切なもの。それは、単なるカードだけではなく・・・。

変身できない良太郎の代わりに、デネブの憑依した侑斗が出陣。アントホッパーイマジンに憑依された藤代との人間体同士の激突も迫力に満ちている。

遂に、最後の?変身を遂げた侑斗。そのせいか、本当に強い。

電王(ソードフォーム)とアントホッパーイマジンのバイク戦は、仮面ライダーという冠の面目躍如といったところか。リュウタロスも何とか回復し、留めはクライマックスフォームで。

藤代が侑斗の事を忘れてしまったのは良しとして、愛理さんが思い出せなかったのは残念。

侑斗が失ったものって、いったい・・・。もしかして、愛理さんに対する記憶?

次回は、ハナが子供になっちゃうみたいだけど、白鳥百合子さんが忙しくなってたので、スケジュール調整も関係があるのでしょうね。

『ウルトラセブン 超完結編  2002』 47

男には、自信があった訳ではない。しかし、ひとつの確信があった。変身道具であるバッジは、ウルトラの母に返してしまったが、その男の胸中の熱き魂は、若き頃と何ら変わっていなかった。男は左手を拳にし、固く握り締めたまま腰にあてがう。そして、右手の指を思いっきり広げると、天高く空に向かって掲げた。

「タローッウ」と叫びつつ。

すると、その男の姿は全身が「光」に包まれ始めた。その「光」は一点に収束され、やがて、何かに弾かれるかのように巨大化した。わすが、一瞬の出来事であったが、そこに姿を現したのはウルトラマンタロウ。男は思った。「やはり、そうだったのか。ウルトラバッジは光を収集する、補助の道具に過ぎなかったのか。少なくとも、今の俺には。自らの強い意志があれば、4番目の兄さんのように、変身可能なんだ。」

『ウルトラセブン 超完結編  2002』 46

アイスラッガーを弾き返され、攻撃に廻ったものの苦戦が続いている。ストップ光線、チェーンビーム、ハンディショットも効果が無く、背後からはナックル星人のパンチが襲い掛かる。エネルギーの消耗が激しいレオは、ゲンの姿になってしまった。地球人の姿を持った事がないアストラは、何処へか姿を隠してしまったようだ。

瓦礫の山の片隅で、苦戦するセブンを見上げる男がいた。「俺なら、俺に力があれば、セブンの力になれる。いや、地球の人々を救う事が出来るかもしれない。しかし・・・。」

首に白いスカーフを巻きつけた、その男は、そっと左の腕に右手を重ねた。かつて、その男の左腕には、バッジが装着されていた。しかし、そのバッジは、今は存在しない。彼の眼前では、今にもセブンが崩れ落ちようとしていた。もはや、風前の灯火といった様子である。

新 必殺仕置人 DVD

主水シリーズ『必殺仕業人』の後を受け、『必殺仕置人』の続編として製作された『新必殺仕置人』。

第1話「問答無用」ではレギュラー陣が、劇中で「元締 虎 藤村富美男(元阪神タイガース)」、「念仏の鉄 山崎努」、「死神 河原崎健三」、「正八 火野正平」、「己代松 中村嘉葎雄」、「中村主水 藤田まこと」、「おてい 中尾ミエ」テロップ入りで紹介されている。(ちなみに、第3話「現金無用」では、ゲストとして、主題歌「あかね雲」を歌う川田ともこが出演。「おふみ 川田ともこ(主題歌 歌手)」としてテロップで紹介されてもいる。)役柄のみでなく、俳優名を紹介というのは、最近では少なくなった手法だ。

殺しをセリにかけるシステム(虎拾番会)により、主水がターゲットになった事により、彼は念仏の鉄との再会を果たすところから物語はスタートする。

死神のアイマスクは、手軽に作れそうですね。

最終回の第41話「解散無用」では、己代松は町方に捕われ、過酷な拷問により廃人同様になってしまう。おていが彼の身柄を預かり旅に出るのだが、これなどは、人間の機能が回復すれば、当時のシリーズへの再登場を残した措置ではなかろうか。

正八とは『江戸プロフェッショナル 必殺商売人』で再開を果たす事になる。

念仏の鉄、彼は右手を焼かれてしまう。その焦げてしまった右手をかざし、裏切り者と相打ちになるが、女遊びの最中(そこまで執念で生き延び、最後の女と酒を楽しみ・・・)に絶命。

本作においては、主水の裏の顔は、元締をはじめ他のグループにすら知られていない。前回(第40話)、結果的に死神を失ってしまった元締めは、外道は許さない。だからこそ、葬った相手を供養(木の仏像を彫り続けていた)していたのだろう。彼も、「寅の会」の仕置人の裏切りにより殺されてしまうが、仕置人の末路は本当に哀れなものである。

だが、娘は『必殺仕事人V旋風編』から登場するのである。

ULTRASEVEN X

そのタイトルと、内容から「OV作品」かとも思っていたが、何と地上波で10月から放映されるらしい。劇場版『ULTRAMAN』のように、純粋な新作のようだ。『ウルトラセブン』はテレビシリーズ、平成シリーズ(スペシャル~OV)、『メビウス』への流れと多岐に渡るが、一度、改めてのリセットは、「ウルトラセブン21」とは違った意味での期待も高まる。それだけ、「マン」ではなく、「セブン」のバリエーション的な展開(設定、デザイン共に、イメージが固定されている為)は難しいという事だ。

ULTRASEVEN Xのデザインはマッスルボディ、肩の隆起に沿ったプロテクターに違和感もなく、身体の白いラインにも淡い模様が加わり、立体処理が成されており、スキがない完璧なものになっている。

『ウルトラマンネクサス』のように、ある程度、視聴者を置いて行ってしまうような内容のようだが、後年になって評価される作品(もっとも、即高評価に越した事は言うまでもないが)に期待が高まるというものだ。

獣拳戦隊ゲキレンジャー 修行その27

「なんてこった」を連発するゴウ。お前は・・・。

ポウオーテは鳳凰モチーフだが、ネーミングも苦しくなってきたみたいだ。デザインは、荒野のガンマンみたいだ。

バエは激気獣フライ拳。技のかけ方が不完全なため、あのような姿に。ゴウは、「都合の悪い事(笑)は記憶にございません」だが。2人?の共通点を見出したバエも共感?バエはメレの臨気を浴びなければ生きられない身体。だから、いつも一緒なんですね。各人の成長を描く本作だが、ひとつひとつの事に意味があり、意義付けが成されておりスキが無い。

「しゃべりの中に修行あり」は、かつての古館さんのようだ。バエのしゃべりもひとつの技。今回は、サブキャラであるバエを丁寧に描き、掘り下げており(設定がキチンと成されているからこそ)屈指のエピソードに匹敵だ。

帰ってきた男は、5人目の男。白い彼は、妙な存在感がありそうだ。

仮面ライダー電王 第31話

イマジンはデンライナーから外出できないけど、各フォームには変身可能のようですね。

アントホッパーイマジンは、アリとキリギリスの合成イマジン。ゲルショツカーの怪人のように、2倍の能力を有しているのだろうが、同じデザイン(上半身と下半身を半分ずつ、勝手違い)で声のみを変え、2体の登場となった。着ぐるみの都合だろうが、こういう時にこそCGを使い、合わせ鏡のデザインにして欲しかった。

桜井侑斗は死んだ。そして、愛理さんを、モノにするために藤代裕也が仕掛けたのだが・・・。でも、子供向け番組とは思えませんね。モノにするなんてセリフ・・・。今の侑斗はいったい・・・。

今回は、ハナが登場しませんでしたね。結構、グラビアで見かけるようになりました。藤代を演じている青木伸輔さんは、深夜ドラマ「HEN」に出演していた方ですね。

DX ウルトラコクピット 専用ソフト3

◎ミッション09◎

タックファルコンで出撃。本来ならガイズファルコンとして、機体のマークも変更されているはずなのだが、『ウルトラマンA』のライブ映像のため、これもやむ終えない「セリフ」なのだろう。タックアローも同様だ。超獣ガマスと戦うのだが、超獣を登場させて、この後の展開は大丈夫なのかと心配してしまう(ラストに回答が用意されている)。話は逸れるが、『帰ってきたウルトラマン』に登場したグロンケンは両手の先端が回転式カッターになっているのだが、これなどはヤプールの超獣と遜色はなく、密かに送り込んでいたと考えられなくもない。想像力が広がっていく。勿論、Aも新撮を交えての登場だ。Aの声は根本泰彦氏。

◎ミッション10◎

ディノゾール~ディノゾールリバース、ウインダム、ヒカリ、メビウスが登場。

◎ミッション11◎

マットアロー1号、2号で出撃。シーモンス、シーゴラスと戦う。新マンの声は、本放送時のオリジナルだ。だが、新撮部分の新マンの声は、団氏が声をあてている。

◎ミッション12◎

ガンフェニックスストライカーで、ウルトラゾーンへ出撃。なんと、怪獣墓場からバードン、アーストロン、サドラ、アリゲラが蘇る。メビウス、ヒカリ、セブン(声は森次氏)、新マン、Aと共に、アークボガールを倒すのだ。凶暴で残忍そうな容姿とは裏腹に、知的な生命体だった。

尚、ラストミッションは、以上のミッションをクリアしないとプレイ出来ない。ゲームとしての機能も忘れてはいない。本シリーズは、ライブ映像中心のバトルなのだが、『メビウス』の後日談としての役割は十二分に果たしており、楽しめる内容となっている。

『ウルトラセブン 超完結編  2002』 45

レオは、左腕のアームブレスレットをウルトラマントに変形させると、フルハシとアンヌを包み込んだ。

そして、兄弟の必殺技ウルトラダブルフラッシャーが放たれた。円盤は破壊できたが、メカブラックキングを破壊するには程遠く、わずかな亀裂しか入らなかった。等身大での使用という事も、多分に影響しているのだろうが、ここは人質の救出が先決である。レオは2人を包んだウルトラマントを、アストラは初代マンの像を抱え、僅かな亀裂を縫うにして、何とか脱出に成功した。

と同時にウルトラホーク3号の攻撃が始まった。パイロットは若きカザモリ隊員。他の隊員は、前回の出撃でセブン(ザラブ星人)にホーク1号を叩き落とされ深手を負ってしまい、いまだベッドの上での療養を余儀なくされていた。やがて、カザモリの機体も、メカブラックキングの背中に装備されていたミサイル攻撃を受け、不時着してしまった。

フルハシらのもとに駆け寄るカザモリ隊員。

『ウルトラセブン 超完結編  2002』 44

戦闘開始早々に、防戦一方のセブン。ナックル星人の謀略に、まんまとはまってしまったのだ。攻撃の糸口さえ見つからぬまま、ナックル星人のヒザ蹴りが、腹部を突き刺す。メカブラックキングの頭部のドリルが高速回転しながら、セブンの身体をかすめていく。誰の目にも、勝負は明らかだ。やがて、それは地球の敗北へと繋がっていくのだ。

フルハシは、もどかしかった。人質が自分1人なら、打つ手もあったのだが、それすらも許されぬ状況であった。ここまでは、ナックル星人の計画どおりだ。だが、ナックル星人にも、ひとつの誤算があった。レオとアストラは円盤内に閉じ込められたものの、その動きは封じられていなかった。彼ら兄弟には、彼らにしか使えない、実の兄弟ならではの必殺技があるからだ。等身大とはいえ、その破壊力は十分である。

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