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宇宙大怪獣 ギララ

1967年に公開の「松竹」作品。怪獣ブームに便乗して、「東宝」のゴジラシリーズや、「大映」のガメラシリーズ全盛期に制作されれたものの、ひとつだ。

宇宙から持ち帰った石の中に、宇宙怪獣が潜んでいたという、単純明解な話だが、冒頭の人間ドラマは、子供には退屈で仕方ないだろう。宇宙怪獣といえば、キングギドラという超カッコイイ怪獣を連想するのだが(ドゴラなんかもいますが・・・。)、ギララは緑色のカエルのような怪獣。感情移入し難いのはマイナス要因かもしれません。ウルトラマンのように、身体を赤い球体で包んで飛行するのには驚かされました。観光名所の破壊も無いので、かなり移動しているのだが、いつも同じ場所に見えてしまうのも減点だ。最後は、元の姿に戻され、地球では処分出来ないので、宇宙に送り返されてしまうのだ。「松竹」テイストの、淡い恋物語で幕を閉じるのだが、対象年齢がハッキリしない作品みたいですね。

宇宙船アストロボード、AABγは、マッキー3号(『ウルトラマンレオ』)によく似た元デザインですね。前面の窓ガラス越しにホリゾントを描いていないので、AABγが揺れても、前面ガラスから見える星(窓ガラスに直接、貼り付けている)が同調するのはいただけません。

ミニチュア等にも、ある程度の予算をかけているようなのだが、逃げ惑う群集の姿が2~3カットのみ、しかも合成(懐かしい言葉!)なので、緊迫感はゼロに等しい。

キャプテン役の和崎俊也さんは、後にPATの村上隊長(『ジャンボーグA』)を演じられた方だ。渋いですね。藤岡弘さんも出演されていますが、あの独特の歩き方は当時からみたいです。

今回は、テレビで視聴したのだが、88分のノーカットでシネスコサイズなのはありがたいです。子供の頃は、シネスコの両サイドをカット(そういう時代でした)し、オープニングなどはテロップが不自然に歪曲されていた事を思い出しました。フィルムも経年劣化しており、赤茶けていました。ところが、昨今の再放送作品は、デジタル補正のおかげで、きれいな映像なのですが、年月の経過を感じ取る事が出来なくなりました。時代の匂いが感じられないのです。今後、発売されるDVD等には、デジタル補正したリマスター&経年劣化のフィルム版の2タイプを収録して欲しいなどと、考えさせられもしました。贅沢な意見ですが・・・。

『大巨獣ガッパ』も再視聴したいですね。

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