ロスト ワールド
遂に、廉価版が780円で登場だ。有限会社フォワードから発売されているが、ビデオのみで絶滅しかかっていた超B級作品や、日本初公開のものまであり、今後も期待がかかる。
本作は、1925年公開のモノクロ・サイレント作品。サイレントは初視聴だが、動画の間にセリフ等が表示され、さながらマンガを読むような不思議な感覚。画面いっぱいの英字に対して、下部に日本語訳が表示されるので、英語の勉強には多少なりとも役立つかもしれません。デジタル補正もされておらず、赤茶けた映像が、哀愁と公開当時の時代を醸し出しており、レトロ感を満喫できる。
前半の人物描写はコミカルな部分も。BGMが画面とマッチしておらず、緊迫感のある場面でも、不思議な印象を受ける。恐竜同士の戦いも、音楽は妙に爽やかなのである。全般的に、ファンタジーの世界にいるようでもある。サイレント作品なので、DVD用の後付けなのだろうか。当方には、詳細は不明なのだが・・・。人形モデルによるコマ録りなのだが、恐竜の腹式呼吸も表現されている丁寧な作りだ。もちろん、滑稽で楽しい、ぎこちない動きも魅力的です。
珍しく、悪い人間が登場しない作品なのだが、それに該当するのが類人猿のような輩だろう。縄梯子を引っ張って悪戯していましたが、狙撃されてしまいました。
運良く泥沼に落下した首長竜が、ロンドンに運ばれる。街で暴れた後、橋から落下して、泳ぎながら海中に姿を消す。人々に対する脅威は去っていない。続編の構想があったのだろうか。迫力の無い恐竜映画だが、手作りの暖かみを感じさせられた内容だった。
こういう作品は、画像はそのままで、セリフ、効果音、BGMを追加すると楽しいでしょうね。世知辛い世の中ですが、本作は、時間の流れが悠長な、大らかな作品のようでした。
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