東宝特撮映画 DVD コレクション24 メカゴジラの逆襲
劇場公開時に、リアルタイムで観賞できた、数少ない作品のひとつ。当時は、「東映まんがまつり」の「グレートマジンガー対ゲッターロボ」を見たかったのだが、近所の友達(年下)の母親に連れて行ってもらった。右の入り口では、「東映」、左の入り口では「東宝」と、非常に残念に思いながら見たのを覚えている。
本作は、本多監督&伊福部サウンドであり、昭和40年代の、特撮黄金期の演出を堪能できる。チタノザウルスを中心に、恐龍の存在を否定している物語なのだが、それはさておき、対ゴジラ戦。そして、三つ巴の怪獣の死闘と、見どころも多い。
劇場で見た時には、第2次怪獣ブーム末期の波に巻き込まれていたせいか(現在のように、手軽にソフトでの観賞が出来ない時代では、個人の興味を継続するのは難しかった)、内容も理解出来ず、心は、隣の『グレート対ゲッター』であった。
今回、何度目かの観賞だが、これでピリオドを打つには惜しい作品だと再認識。「メカゴジラシリーズ第3弾」が制作されなかったのも、惜しまれます。
ラスト、ゴジラは夕闇の中を、海に去って行きますが、アップのワンカットは不要でしたね。と、言うか、人物の背景は日中であり、時間の描写の繋がりがおかしいからだ。アップのカットは、日中の背景、もしくは、ロングショットの前に繋げるべきでしたね。
こんに所に視点がいってしまうのは、やはり年をとったせいなのかもしれません♪
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コメント
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本作は、過去の巨大生物等の存在を否定したり、テレスドンの解剖図が映し出されたりと、結構、カオスでしたね。
タイトルから「ゴジラ」も消え、第16作が制作されていれば「メカゴジラ対〇〇〇」になっていた可能性も。
真船博士の怨念も、「昭和」ならでは。近年は、こうした人間の「情」が薄めの作品が多いですね。
伊福部サウンドなので、重厚感があり、メカゴジラの新しい魅力のひとつだと感じられました。
ゴジラをコントロールしても良かったのかもしれませんが、やはり、新怪獣を一匹は投入したかったのでしょう。
チタノザウルスは、海中に落下しての水しぶきの爆発。何が爆発したのでしょうか。
確かに、「謎」ですね。
投稿: NWF | 2021年4月27日 (火) 00時25分
こんばんは。
「メカゴジラの逆襲」で強烈なインパクトを観る人に与えている真船博士ですが、世間(の負の部分)を知り過ぎている芹沢博士と違って、浮世離れしているというか、独り善がりというか、一般的な世間の常識を知らなさ過ぎますね。どちらも平田昭彦さんが演じておられるというのに、ここまで正反対なキャラクターは珍しいです。
例え自分は悪用しないつもりでも、発見した恐龍を自在にコントロールするなんて事を言えば誰だって危ない人だと思って警戒するのは当たり前。それを逆恨みして復讐を考えるなんて、どれだけ自分を偉いと思っているのか。
娘・桂さんは見たところ、父親ほど世間に恨みは抱いてませんね。研究を成功させて世に役立てれば世の中の人達は分かってくれると信じている感じ。これはお母様の影響かもしれません。でも、こんな研究をしている事自体、真船一家は浮世離れしてますよ。
もし生物コントロール装置を悪用しようとする輩が現れて妻と娘を人質に取られでもしたら真船博士も言いなりにならざるを得ないでしょう。前作の宮島博士が良い例です(この方も平田さんが演じてましたね)。芹沢博士も悪い輩に恵美子さんを人質に取られて言いなりにさせられた時の事を考えていたのかもしれません。
真船博士が独善的な性格になってしまった責任の多くは周囲にあるのかもしれませんが、芹沢博士も色々な人達との触れ合いが無ければ真船博士のようになっていたかもしれません。それを思うと2人は「光」と「影」。対なのでしょうね。
最後に罪の無いチタノザウルスの事ですが、ゴジラはただ彼のコントロール装置を破壊しただけで、きっとどこかで生きている。そう思いたいです。
投稿: A-chan | 2021年4月25日 (日) 23時04分