ワールドプロレスリング 昭和54年1月12日放送
「NWFヘビー級選手権 アントニオ猪木VSボブ・ループ」
今日の、この日を、どれだけ待ったことか。僕の期待は大きい。なぜならば、生中継だからだ。いつもは、結果を知って見ているために、面白さが半減してしまうが、まあ、録音する時には不便になるだろうが、それ以上に期待度が勝っている。
いつもの、8時にチャンネルをあわせた。認定宣言も終わり、両者がコールされる。ボブ・ループは、新日本のマットに上がるのが初登場のためか、グレート・マレンコがピッタリくっついているためか、拍手はほとんど無い。猪木は、やはり凄い。まさに、興奮の坩堝(るつぼ)だ。
ゴングが鳴った。まさに、ストロングスタイルでの応酬だ。積極的にループが攻める。猪木はペースを掴めない。ロープブレイクの時、ループが上手くレフリーをけん制。その間にマレンコが、ステッキで猪木に襲いかかる。
リング上で、ストロングスタイルで応酬する猪木。足四の字固めで、ようやくペースを掴むが、ロープブレイク。その後、コブラツイスト。決まったかに見えたが、マレンコがレフリーを突き飛ばし、コブラがほどける。
坂口が応援に入る。ストロングスタイルの応酬も、結局はループの反則負け。当然と言えば、当然だ。しかし、ループ自身が反則したのではなく、マネージャーのマレンコの乱入。レスラーとマネージャーのグッドコンビネーションと言えば、それまでなのだが、やはり、第三者の乱入は好ましくない。後味の悪い試合のため、僕は嬉しくなかった。どちらが勝ってもいいが、やはりピンフォールで決着をつけてもらいたかった。
話はずれるが、ジョニー・パワーズは、まるで目立たない存在になっている。猪木、18度目の防衛戦は、パワーズとループの勝者が挑めば良かったと思う。パワーズは、NWFヘビーの初代チャンピオン。来週は、猪木VSパワーズ。NWFの今日の試合以上の展開を期待したいものである。
「当時のNWFタイトル戦は、木曜日に行われ、翌日の金曜日に放送される事が多かった。夕方、大阪スポーツを買って帰るので、結果を知って見ていた。試合の時間に合わせ、カセットテープを用意して録音していた時代でした。この試合は、担当の放送ディレクターの期待を裏切り、ループの評価が下がった試合だったと、後年になって知りました。」
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