必修科目未履修
行き過ぎた受験対策が原因で、「本末転倒」とも言うべき「必修科目未履修」という異常事態が各地で発覚し始めた。
確かに進学受験に出題されない科目に力が入らないのは大多数の意見かもしれない。
浅はかな意見だと承知で物申すが、専門知識は、進学して学べば十分である、という制度にしてはいかがだろうか。
逆に言えば、学校で学んだ科目は全て(保健体育、図画工作、美術、道徳に至るまで)出題範囲にして、偏った授業(予想)が出来ない体制にでもしない限り、今回のような出来事は避けられないのではなかろうか。
確かに科目によっては、社会に出た時に何の役に立つのだろうか?という授業内容を否めないのは事実である。だからこそ、全ての科目を無駄な位置付けにしてはならないのだ。また、予備校や塾などは、受験対策ではなく、進学後の知識の先攻取得の位置付けが好ましい。人生は「予想出来ない(予想問題が出題されない)」事の方が遥かに多い。
現行の教育現場では、人生の曲面に遭遇した時、予期せぬ事、予想外の出来事に対応できない人が増えるだけはないのだろうか。
勿論、システムや体制が変わったからといって、全てが解決するなどとは思っていない。やはり大切なのは「人間」(環境も含めたうえでの)だからだ。何のために「学ぶ」のかを知っておかなければ、苦労して得た知識も生かせない。それどころか「悪用」される事が多いのも、歴史を紐とけば明白である。
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